SECの仮想通貨取り締まりを受けて、コインベースのジャンク債はさらに窮地に陥る

米証券取引委員会が仮想通貨業界の広範な取り締まりの一環として同プラットフォームを告訴した翌日の水曜日、コインベース・グローバル社の債券はさらに不良領域に陥った。

BondCliqのデータによると、最もアクティブな2028年10月償還の3.375％債の価格は水曜日遅くに1ドル＝約60.44セントまで下落し、月曜の最高値約64.53セントから下落した。 債券価格と利回りは逆方向に動きます。

ダブル B の信用格付けにより、債券は高利回り、つまり「ジャンク格付け」のカテゴリーに分類され、デフォルトリスクが比較的高いとされています。 1 ドルあたり 70 セント未満で取引されている債券は、広くディストレスト債とみなされます。

SECは火曜日、コインベースを「取引所、ブローカーディーラー、クリアリングハウスの機能を違法に提供」し、仮想通貨ステーキングサービスを当局に登録せずに提供したとして告発したが、これについてゲーリー・ゲンスラーSEC委員長は「投資家から重要な保護を奪った」行為だと主張した。

マーケットウォッチのトミ・キルゴア氏は、この容疑は3月にコインベースに対してSECが警告した内容とほぼ一致しているが、違反容疑からの「不正に得た利益」を利子付きで取り消すというひねりも伴っていたと書いている。

仮想通貨業界の不安定な状況に対し、コインベースは第1四半期の純損失が7,890万ドルと、前年同期の4億2,970万ドルの損失よりも小さいと報告した。

Coinbase COIN、+3.08%の最高経営責任者（CEO）ブライアン・アームストロング氏は火曜日のツイートで、SECの訴状により同社は法廷で「仮想通貨のルールについて最終的に明確になる」と述べた。 Coinbaseはこの報道に対するコメント要請にすぐには応じていない。

以下のグラフは、3.375％の社債（青い線）がほぼ65セントから60セントの範囲内で推移しているにもかかわらず、過去2カ月で同社の株価がどれほど不安定であったか（黄色の線）を示している。

ファクトセットによると、コインベースの株価は水曜日までの年間で50.5％下落した。 最も流動性の高い債券の価格改定により、水曜日には利回りが14.2％に上昇し、1兆5000億ドルの米国のジャンク債市場の広範なBB格付けセグメントの利回り6.9％の約2倍となった。

SECは月曜日、世界最大の仮想通貨取引所が米国の高額顧客に同プラットフォームでの取引を「密かに」許可しているとして、バイナンスとその創設者チャンペン・チャオ「CZ」を13件の証券違反で起訴した。 また、数十億ドルの顧客資金が、CZが顧客と直接取引していた会社メリット・ピーク・リミットの資金と混在していたとも主張した。

CoinDeskによると、ビットコインBTCUSD+0.03%は過去24時間で3.2%下落し、約26,280ドルとなった。 2021年11月には6万7500ドルを超える最高値をつけた。

カナダ銀行は水曜日、米国の投資家に対し、利上げの「一時停止」を迫ったからといって必ずしも引き締めサイクルが終わったことを意味するわけではないと警告した。

Joy Wiltermuth は、サンフランシスコを拠点とするニュース編集者兼上級市場記者です。